被相続人が株式を保有していた場合には、その株式も遺産分割の対象となります。
すなわち、不動産や預貯金と同様に、遺産分割協議や遺産分割調停において、誰がその株式を取得するのか、どのように分配するのかを決めていくことになります。
遺産分割にあたっては、前提として、その株式がどの程度の価値があるのかについて、評価を行うことが必要となるでしょう。
上場会社の株式であれば、株式市場での取引価格により、価値を判断することができます。
しかし、非上場会社の株式であれば、どのようにして評価を行うのかが問題となります。
この点、非上場会社の株式の評価の方法としては、例えば、類似する会社の株価を参考として株価を判断する方法や、会社の資産等を踏まえて株価を判断する方法などがあります。
株式に関する遺産分割が完了した場合には、株式の名義書換えの手続を取る必要がありますので、忘れずに行うようにしましょう。
また、非上場会社の株式であれば、その会社に株式を買い取ってもらいたいと考えることも少なくありません。
そのような場合には、会社やその代表者等に対して、株式買取りの交渉を行うこともあります。