1 背景
60代の男性から、遺産分割協議についてのご相談をいただきました。
お客様の父(被相続人)が死亡し、相続人はお客様を含む兄弟姉妹6人でした。
兄弟姉妹の1人が被相続人と同居して管理していた預金について、調査が必要であるところ、弁護士を入れて慎重に進めたいとのことで、当事務所にご依頼いただきました。
2 当事務所の活動と結果
当事務所の弁護士が、被相続人と同居して預金を管理していた相続人に連絡を取り、預金の取引履歴の開示を求めたところ、不自然な払戻が多数あることがわかりました。
さらに、当事務所の弁護士が、払い戻した預金の使途を説明するように求めたところ、多額の使い込みが明らかになりました。
そこで、当事務所の弁護士が、使い込んだ金銭の返還を求めて交渉したところ、600万円を返還させることに成功しました。
そして、この相続人を遺産分割から排除したうえで、残った兄弟姉妹で遺産分割協議を成立させました。
3 所感
被相続人と同居していた相続人が、被相続人のお金を使い込んでいたというのは、相続で揉める典型的な事案のひとつです。
使い込まれたお金の取り戻しについては、弁護士にご相談いただくのが良いでしょう。