共有物分割請求とは、不動産などを複数人で共有している場合に、その共有状態を解消するための請求のことを言います。

民法256条1項では、各共有者は、いつでも共有物の分割を請求することができると定められています。

共有物の分割方法としては、次の3つがあります。

①現物分割
共有物を物理的に分割する方法です。
例えば、土地であれば、分筆のうえで各共有者がそれぞれ取得します。
共有物の性質により、そもそも物理的な分割が困難な場合には、この方法をとることはできません。
例えば、1棟の建物を物理的に分割するのは困難であるのが通常です。

②換価分割
共有物を第三者に売却し、その代金を分割する方法です。

③代償分割
共有物を共有者の一人が単独で取得する代わりに、他の共有者に金銭で補償する方法です。

【関連Q&A】
●共有物分割請求は、どのような手続で行いますか?